遂行機能障害のサポートの仕方

 高次脳機能障害は、その方によって、症状の程度が異なってきます。そのため、その方に合わせた対応方法が必要となってきます。今回は、遂行機能障害のサポートの仕方について記載していきます。


●遂行機能障害とは…

 遂行機能障害は、約束の時間に間に合わない、仕事が約束の時間に仕上がらない、どの仕事も途中で投げ出してしまうといった一連の目的ある行為の上で様々な問題を指します。

遂行機能とは、

①未来の目標を定め、

②その目標を実現させるために段取りをたて、

③目標に向かって実際に行動を開始・継続し、

④目標に近づくように実行状況に対して適切な調整を行う

この一連の過程を言います。

●遂行機能障害のサポートの仕方

無理のない計画作り

・時間に余裕を持って計画を立てる

・できる範囲のことをやるようにして、無理をしないようにする

・できるだけ毎日の活動を規則正しく行う

・決断しやすいように選択肢を提示する

補助手段の活用

・行う順番を書いた手順書を用意する

・やるべきことはなんでも紙に書いておく

確認の習慣化

・こまめに確認する

・わからないことは質問する癖をつける


 高次脳機能障害の方は、自分が出来ないことで劣等感を感じ、うつ傾向になってしまう方もいます。そのため、専門職のリハビリと共に精神的にもサポートすることが重要となります。そのような時には、ご家族のサポートも必要不可欠となってきます。入院されている時には、様々な専門職が関わり、対応することができます。しかし、退院後はご家族と過ごす時間が長くなるため、ご家族にも病気の理解と共に精神的な拠り所となる事で精神的にも安定した支援が可能となります。

 当サービスでは、高次脳機能障害に対してのリハビリだけでなく、ご家族の支援方法を相談できる体制も整えています。高次脳機能の評価・高次脳機能リハビリ・支援方法の相談をご希望の方は、お気軽にご連絡下さい。

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この記事を書いた人

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