高次脳機能障害を理解する

 高次脳機能障害では、一つの問題だけでなく、様々な問題が絡み合って表れてきたり、それまで気付かなかった問題が、環境は変わることによって明らかになってきたりします。そのため、ご本人だけでなく、ご家族も実際の問題は何なのか、問題に対し、どの様に対処すべきなのかを迷ってしまいます。

 高次脳機能障害は、身体の麻痺に比べて、外見上でわかりにくいため、周囲の理解が得られにくいという特性があります。また、障害の内容によっては、本人でも気付きにくいこともあります。

まずは、ご家族から障害の内容を理解し、自宅での生活を確立させ、サポートしていく必要があります。


●何で高次脳機能障害になるの?

高次脳機能障害になる原因は、脳を損傷することによって生じる障害です。

・脳血管障害(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など)

・外傷性脳損傷(交通事故、転倒、転落)

・その他 (脳炎、低酸素脳症、脳腫瘍など)

●高次脳機能障害って、どんな障害?

国際疾病分類(ICD10)では、4つに大別されています。

・注意障害

・記憶障害

・遂行機能障害

・社会的行動障害

しかし、細かく分類すると、高次脳機能障害は他にもあります。

それは、失語や半側空間無視、失行、視覚失認などがあります。

●ひとりで抱え込まず、まず相談を

 突然の病気や事故により、ご本人は今までの自分と違いに戸惑い、家に閉じこもりがちになってしまいます。ご家族も、どう受け止めたら良いかわからず、接し方や今後の生活に悩んで疲れてしまうことも多くあります。

 このような場合は、家族で解決しにくいことが多くなりますが、社会資源制度や施設サービスを利用することで、生活のしづらさが改善されることもあります。また、地域の支援者や家族会などもあり、一度ご相談も良いかと思います。


 当サービスでは、高次脳機能障害に対してのリハビリだけでなく、相談できる体制も整えています。高次脳機能の評価・高次脳機能リハビリをご希望の方は、お気軽にご連絡下さい。

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